茶山台新聞

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【今、茶山台団地が熱い!】住みたくなる理由がここにある!— 公社の団地マネジメント課・笹井さんに聞く、進化する団地の魅力とはー

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「管理」ではなく、「住民と一緒に考える」公社の役割とは?

茶山台団地の家主である大阪府住宅供給公社(以下、公社)には団地マネジメント課があります。

団地マネジメント課は、団地の管理業務を担う部署ですが、単なる「管理者」ではなく、住民と一緒に団地の未来を考え、より住みよい環境をつくることを大切にしています。

笹井さん:以前の管理業務は、『これをやります』『これはやりません』と一方的に決めることが一般的でした。しかし、現在は住民の皆さんと一緒に考え、意見を取り入れながら進めていくことを重視しています。

そう語るのは、公社スマリオ泉北センターの団地マネジメント課のトップである笹井さんです。

笹井さん:たとえば、『団地の価値を上げるにはどうすればいいか』という視点で、住民の方々と話し合いながら、新しい住まいの制度や暮らし方を取り入れています。

具体的には、DIY可能な「つくろう家(つくろうや)」制度を導入しました。

笹井さん:『壁の色を変えたい』『収納を増やしたい』など、住まいを自分の好みに合わせて変えたいという声は多くありました。そこで、一定のルールのもとで自由に模様替えできる仕組みを整えました。

さらに、2戸を1つにまとめて広い住空間を提供する「ニコイチ物件」も特徴的な取り組みです。

笹井さん:茶山台団地が若い世代の方々にも住みやすいように、4階・5階を中心にニコイチ物件を設けています。広い間取りにすることで、子育て世帯の方々にも喜ばれています。ただし、年間数件ずつの供給だったため、希少価値が高くなっています。

このように、管理の枠を超え、住民とともに「より良い暮らし方」を生み出していくことが、団地マネジメント課の大きな役割です。

入居率が上昇! 茶山台団地が選ばれる理由とは?

かつては「古い」「昔ながらの団地」といわれていた団地ですが、近年、入居率が着実に上昇しています。

その理由について、笹井さんは「暮らしの選択肢が増えたことが大きな要因です」と話します。

笹井さん:以前の団地は、どの部屋もほぼ同じ間取りでした。しかし現在は、DIY可能な『つくろう家』、広々とした『ニコイチ物件』、設備を一新した『リノベーション物件』など、さまざまな選択肢を用意しています。

『団地はこうあるべき』という固定概念を壊し、多様なライフスタイルに対応できる環境を整えたことが、若い世代の方々にも魅力として伝わっているのではないでしょうか。

最近では子育て世帯も増加し、高齢化が問題視されていた団地にも、子供達の姿がよくみられるようになってきました。そうした若い世代が団地を選ぶ風潮も、団地の雰囲気を大きく変えています。

笹井さん:住民の皆さんが自然と子どもを見守ってくれる環境があるのも、団地ならではの魅力ですね。

住民とともに、安心して暮らせる環境をつくるために

団地の中でも、ここ「茶山台団地」が特に住みやすい理由として、住民の声を大切にし、環境を整えていることが挙げられます。

笹井さん:茶山台団地にある、茶山台としょかんや茶山台ほけんしつなどは、実際の団地住民さんの声をもとに運営されています。公社として大切にしているのは、住民の皆さんが安心して暮らせる環境を提供することです。

公社の団地マネジメント課が特に重視しているポイントは、次の3つです。

1.安全・安心な住環境の整備(耐震補強、安否確認、近隣問題の対応)

2.住民同士のつながりを生むコミュニティづくり(イベントや地域交流の支援)

3.住民の声を反映する柔軟な対応(「できること」「できないこと」を明確にしながら解決策を考える)

笹井さん:昔は『住民さんからなるべく要望を言われないように、気をつけて行こう』という管理スタンスでしたが、今は『まずは話を聞かせてもらおう』というスタンスに変わりました。住民の皆さんの声をもとに、一緒により良い団地をつくっていきたいと考えています。

また、最近では「住民主体の取り組み」も活発になっています。

笹井さん:たとえば、『7棟集会所』を活用した地域交流拠点の整備や、「ちゃやマックル」といった住民の移動支援など、公社だけでなく、住民、自治会、NPO、事業者、大学、病院などが協力しながら、みんなで住みよい団地をつくる動きが広がっていると感じます。茶山台団地を起点に、これから他の地域の団地にも、このような取り組みが広がっていければと考えています。

最後に、茶山台団地に興味がある方へ

笹井さんは最後に、こんな言葉をくださいました。

笹井さん:団地は古いし、不便だと思う方もいるかもしれません。でも、茶山台団地は、ただ住むだけの場所ではなく、『人とのつながりが生まれる場所』なんです。900戸以上ある大きな団地ですが、それぞれのエリアに特色があり、気さくで優しい住民の方々が多いのが魅力です。“一人じゃない”と感じられる環境があるのは、ここならではの良さだと思います。

「住んでからの幸せを感じられる団地」として進化し続ける茶山台団地。

公社の団地マネジメント課と住民が一緒に考え、つくりあげてきたこの場所は、これからもさらなる発展を遂げていくでしょう。

📢 \ 茶山台団地、住んでみませんか? /

詳しくは 茶山台新聞 または スマリオ(大阪府住宅供給公社) をご覧ください!

この記事を書いた茶山のひと

プロフィールページ

まつやまちなみ団地ライフラボat茶山台

NPO法人団地ライフラボat茶山台のコーディネーター。鳥取県出身。大阪の人たちの陽気で明るい雰囲気に惹かれ、20代から上阪。その後、千葉県・宮崎県と場所を転々としながら100人シェアハウスで暮らし、出産と同時に30歳で大阪に戻る。ひょんなことから茶山台団地に出会い、緑の多さやコミュニティがある豊かさに惚れ込んで住民になる。「団地=大きなシェアハウス」と自分なりに定義し、そこに住む人たちとの交流や温かなつながりを大切にしながら暮らしている。

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